味噌煮込みうどんとは?名古屋でよく食べられる名物の歴史や特徴
味噌煮込みうどん作りをご注文いただくお客様へ
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味噌煮込みうどんは名古屋を代表するの郷土料理
「味噌煮込みうどん」
それは、小麦粉と水だけ練った生地で作った麺をかまぼこやねぎなどと一緒に八丁味噌と鰹節仕立ての汁で煮込んだ料理です。
愛知県を中心とした地域において、「名古屋めし」の一つになっています。
まずは、味噌煮込みうどんの歴史的背景からご紹介していきます。
味噌煮込みうどんの歴史は???
「味噌煮込みうどん」は、「きしめん」と並び愛知県の代表的な麺料理の一つ。
八丁味噌と鰹節仕立ての汁にコシの強いうどんを入れて煮こんで作る「味噌煮込みうどん」は家庭料理でした。
明治時代には一宮市の飲食店で提供されていたそうです。その後、名古屋市を中心とした地域でよく食べられるようになったといわれています。
愛知県を代表する調味料である八丁味噌は、徳川家康の居城であった岡崎城から八丁(約870m)離れたところにある八丁村(現・岡崎市八帖町)が発祥の豆味噌で、濃厚な味わいと色味が特徴です。ほぼ大豆を原料とし、長い期間、発酵と熟成をおこなっています。
また八丁味噌はほかの味噌と比べて栄養価が高く、三河の地においてその健康効果も踏まえた赤味噌文化が強く根づいています。そのため赤味噌を使った郷土料理が愛知県には多数存在し、「味噌煮込みうどん」もその代表的な料理の一つであるといえます。
うどんは「ほうとう」などと同じく、小麦粉と水だけで作り、塩は使いません。塩を使わないことで煮こんでも柔らかくなりにくく、しっかりコシが残るためです。
味噌煮込みうどんは山梨県の郷土料理「ほうとう」???
愛知県の郷土料理である「味噌煮込みうどん」は山梨県の郷土料理「ほうとう」ではないかといわれています。
武田軍の陣中食として「ほうとう」が食べられていましたが、武田氏滅亡後に徳川氏に仕えた武田氏の遺臣が「ほうとう」を教えた事により、尾張地方である愛知で「味噌煮込みうどん」が生まれたと考えられています。
味の決め手となる八丁味噌はかつて徳川家康の居城だった岡崎城から西へ八丁離れた八丁村で作られており、家康を代表とする三河武士が戦で携行していました。濃厚な八丁味噌で「ほうとう」の様に鍋でコシの強い麺を煮込んだのが愛知の「味噌煮込みうどん」になったようです。
味噌煮込みうどんの特徴
「味噌煮込みうどん」の最大の特徴は何といっても濃厚な八丁味噌仕立ての汁ですが、生のまま煮込んだ強いコシのある麺は食べ応えがあります。
麺は一般的なうどんの様に別に茹でるのではなく、小麦粉と水だけで作られた生のままの麺を汁と一緒に煮込みます。短時間でさっと煮込むため多少なりとも芯が残っていますが、強烈なコシのある太麺ということもあり、初めて食べる方は調理不十分ではないかと思うほどです。
しかし、濃厚な赤味噌ベース、鰹節のつゆと固くてコシのある麺が名古屋名物の「味噌煮込みうどん」であり、強烈な歯ごたえこそが本来の食感なのです。
次に、味噌煮込みうどんの特徴である「麺」・「汁」・「具材」について解説していきます。
味噌煮込みうどんの特徴①麺
味噌煮込みうどんは、通常の麺と違い小麦粉と水のみで塩は使いません。
塩を麺に練りこまないのは、味噌の汁に塩が溶け込んで辛くなりすぎるのを防ぐためだそうです。
味噌煮込みうどんの特徴②汁
味噌煮込みうどんの汁は濃厚な赤味噌ベースの八丁味噌と、鰹節からとった出汁をしっかりと効かせるため、風味の濃い汁を特徴としています。
味噌煮込みうどんの特徴③具材
「味噌煮込みうどん」には「ほうとう」と同じく麺の他に様々な具材を入れます。
鶏肉、油揚げ、卵、野菜、餅、かまぼこ、干ししいたけ、ネギなどが挙げられますが、何を入れるかは家庭や店によって異なるようです。
それでも沢山の具材を入れる事は共通しております。沢山の具が入っているので栄養満点のおかずとしてご飯と一緒に食べられる事もあります。また、うどんを食べた後の汁にご飯をいれておじやにする事もあり、濃厚な「味噌煮込みうどん」の汁が染みこんだご飯の味は想像するだけで食欲倍増ですね。
味噌煮込みうどんを自分で作ってみよう!
味噌煮込みうどんは名古屋の名物・郷土料理として地元の方はもちろんのこと、観光客の方からも長い間親しまれてきました。
名古屋名物と言えば、きしめんを始め他にもたくさんの料理が思いつきますが、まずは味噌煮込みうどんを召し上がって頂きたいという思いがあります。
名古屋に訪れた際には是非味噌煮込みうどん作り体験をしてみてください。